JR四国8000系電車
8000系は、JR四国唯一の電車特急。
特急「しおかぜ」「いしづち」で運用されている。
最高速度は時速130キロ。同社の先輩特急車両である2000系は、世界で初めて「制御自動振り子式車両」を採用した事で有名。そこで培った技術を正統進化させて開発された。電化により、従来の車両より性能が上がっただけでなく、急カーブを振り子により車両を傾けて高速で通過可能に。相当なスピードアップを実現した。
本車両は、予讃線でスピード試験を行い、瞬間最高速度160キロを叩き出した速い電車である。
↑8000系は最近リニューアルが行われ、外観、内装とも車両グレードにより異なる。上の車両は赤色のラインが引かれており、グリーン車車両。この5両で構成される編成(下記の表参照) は主に「しおかぜ」で多く運用される。
8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 グリーン車/指定席 指定席 指定席 自由席 自由席 ←岡山・高松方面 松山方面→
※5号車は多客期には指定席となる場合がある。当然ながら座席は自由席の座席のままだ。残念。
※3号車以降は別編成により構成される。
↑こちらは先頭車両に黄色のライン(指定席)を引いた3両で構成される編成(下記の表参照 )であり、 「いしづち」で多く運用される。
【正規編成】
3号車 2号車 1号車 自由席 自由席 指定席 ←岡山・高松方面 松山方面→
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【減車編成】
3号車 1号車 自由席 自由席/指定席 ←岡山・高松方面 松山方面→
※減車編成の本来全席指定席であるべき1号車は、一部の席が自由席に。
先ほどとは打って変わって、指定席のグレードの高い座席に自由席料金だけで座れるのだ。最高!また、減車編成が多客期に通常の3両編成に戻ることがあるが、1号車の一部が自由席であるのは変わりない。(いしづち号限定だが)こんなおいしいチャンスを逃すわけにはいかないだろう。
※4号車以降は別編成により構成される。
↑しおかぜ、いしづち両編成に存在する青いライン(自由席)の貫通型先頭車。
大半の「しおかぜ」「いしづち」の2列車は、併結運転を行う。その際は、ここを境に列車が分かれる。
↑自由席のシートや内装等の設備はリニューアル非対象で、デビュー以来そのままだ。
↑『山(いしづち)』をイメージさせるような茶色(オレンジ)っぽいシート。1号車・6号車・8号車の指定席の座席。
※指定席には2種類のシートがある。
↓『海(しおかぜ)』をイメージさせるような青色のシート。こちらは7号車にしか採用されていない。乗る機会は少ないだろう。
↑指定席は、シートが自由席より高級感あるものになり、内装も木目調になり、洗面台などの設備も一新。
↑グリーン車は、指定席に準じた設備だが、座席が4列から3列に、リグライニングが大きくなるなど指定席よりさらに豪華なものになっている。なお、グリーン車も7号車の指定席のような海をイメージした座席だ。